愛犬ブレその22014/06/02 18:44


 

 このごろ、朝いつものように6時に起床、眠い目を擦りながらブレ(愛犬の愛称)に散歩に行こうか?と尋ねるのが日課となって久しい。
 年老いたブレも私の問いに素直に答えここ数年間占領し続けている6脚あるうちの1脚
の椅子から飛び降りてくる。
 その椅子がブレのものになるには私との長い戦いがあったのです。家族の一員として椅子に座りテーブルにつきたかったのか、いや、家長の座を狙ってか、6脚あるうちの私の椅子が空いているといつの間にか飛び乗りトグロを巻いたような姿勢で占領するのです。
 私が近づくと上目使いで見下したような顔つきでまるでこの家で一番偉いのは俺様である。
というような態度でくる。(右隅の椅子がブレ専用)


 こっちも負けていられないから力ずくで引きずり下ろす。すると渋々とテーブルの下に座り込
む、そういえばブレの決まった寝床は作らなかったのだけれど、作っても何時も違う場所に寝ているので、暫くそんな戦いを続けた。
 だけれども、決して家内の椅子には座らない。そのことにも腹が立つ。ブレもそんな飼い主の態度に疲れたのか、いつも空いている椅子を見つけてそこに座るようになった。

 ブレ専用の椅子となって、お客さんがきても譲らないものだから、完全にブレのものである。
我が家に来てくれる人達は皆犬が好きなので結構優しく接してくれるから、ブレも益々調子にのり態度が大きくなる。それには訳があるのです。知った人が来るとどうやって察しるのか分からないけれど、しっぽを振りながら凄い勢いで玄関までダッシュする。さらにお尻のあたりをクンクンとやり始める。自分の友達が来たと勘違いしているようだ。

 そんなブレも平成10年に駅前で配られていた子犬を貰い受けてすでに16年たった。ブレの年齢は人間の歳にすると80~90歳ぐらいと言われています。
 そんなことも気にかけずいつものように、昨日の日曜日の朝の散歩につれだした。ブレも喜んで散歩に出かけたのですが、途中に心臓発作をおこし道端に、ドスーンと音を立てて倒れウヲーン、ウヲーンと大きなうめき声、私は何が起きたのか分からずブレに大声で大丈夫か?と声をかけるのが精一杯でその場を動けなかった。







 そういえば数か月前から時々発作を起こしていたらしい。家内が話をしていたのを思い出ししばらく様子を見ていると目は開いているし、耳も立っている。
 
 舌が出てしまった訳ではないし、直ぐには死なないだろうと思い、家に抱いて帰ろうと考えたけれど上手く抱けない、呆然とと立っていると、ブレの知り合いのおじさんが通りかった。
 すぐに、ブレの見守りをお願いして家に戻り寝ている家内を起こし、段ボール箱とショッピングカートを両脇に抱え現場に戻ると立ち上がることは出来ないが前脚は少しピンとしていた。
だけど段ボールに乗せることできない、色々考えている時に家内がバスタオルを持って駆けてきた。
 するとブレの体にバスタオルを巻き付け軽々と抱き上げた。私には絶対に体を委ねるこは無いのに。
 ブレの運命を救ったつもりでいた私より愛情深く育てた家内の絶対的勝利に思えた。
家に戻ったブレは暫くしていつものように行動しはじめた。






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